養殖の行程
養鱒センターのマス養殖の行程
養殖の行程
マスの養殖は、水温の下がってきた晩秋の11月頃から始まります。
採卵→受精→ふ化までの行程が重要な作業になります。
1 採卵(さいらん)
(1)マスの選別
3年から5年目の成魚から採卵します。 マスの成熟度を見て、受精に最適なメスの卵のみを使用します。
(2)採卵
採卵はマスの腹は割かずに卵管から絞り出します。(体力が回復すれば翌年以降また採卵できます)
卵は紫外線に弱いので日光の入らない場所で作業をします。
2 受精(じゅせい)
(1)受精
採卵した卵に、オスの精子を混ぜます。(オスも成熟した個体を選定する。)
メス8匹くらいの卵にオスが3匹から4匹程度の精子が必要になります。
(2)安定
精子を混ぜた卵を安定させておきます。
卵は15分くらいで硬化してきます。
(3)軽量
受精卵を計量してふ化用の蓋に移す。蓋を7枚くらい束ね孵化場へ移動する。
3 孵化(ふ化)
(1)浸漬(しんせき)
ふ化場で湧き水を引き込んだ専用の水槽に浸漬します。
(水質が悪いと孵化しにくいので湧き水を直接引き込んでいます。)
(2)発眼(はつがん)
2週間ほどで受精卵の中に目ができます。
(3)選別(せんべつ)
発眼した受精卵(発眼卵)を選別します。
白く濁り発眼できなかった卵を取り除きます。(取り除いておかないと受精した卵にも影響を与えるため)
発眼できなかったものをきれいに取り除いた卵 ↓
カゴに移し孵化水槽に戻す ↓
(4)孵化場(ふかじょう)
養鱒センターそばにある湧き水を利用し養殖しています。那須山系の三倉山から豊富に湧き出る湧水は水量も豊かです。
(5)稚魚(ちぎょ)
ふ化した稚魚は、5cmくらいになるまで水槽で育てられます。
(6)養殖場
5cm以上になった稚魚は、養殖場へ移され20cmになったら販売されます。
見学お申し込み
養殖場の見学を受け付けています。(予約制)
電話でお問い合わせください。
TEL 0241-67-2202(営業時間:9時〜17時まで)
FAX 0241-67-2639
〒969-5343 福島県南会津郡下郷町大字落合字左走1808−1